初対面や目上の人と会ったり、大勢の人の前で発言したり発表するなどした際、緊張したり不安になるのは自然なことです。
通常その緊張や不安は社会生活に支障をきたすほどではなく、何度か経験するうちに慣れていきます。
しかし、そのような緊張や不安に伴い表れる身体の症状が会話、筆記、発言などに著しく支障をきたし、その苦痛から人前での行為を避けてしまい、その結果、社会生活に影響を及ぼすのが社会不安障害です。
緊張症状がすぐに治まらず、意識すればするほど強くなり徐々に自信を喪失し、消極的になってしまいます。
欧米では約13%の人がこの障害になるのではないかと言われています。
程度の差はありますが7人に1人くらいの割合で発症すると言われており、非常に多い障害と言えます。
社会不安障害になりやすい方の特徴として、
・真面目で几帳面。
・何事も完璧にやろうとする。
・人に任せられない。
・弱みを見せられない。
・礼儀正しい。
以上のような性格の方がなりやすい障害です。
私個人の意見として、社会不安障害になる方は素晴らしい人格の方達ばかりで「責任感」が強く、信用できる方が殆どです。
ただ、その為にご自分が苦しまれている状況は何とかしなければなりません。
気功の立場から見れば、社会不安障害を患っている方の多くが上半身に気が溜まっています。
昔から、「上虚下実」と言う言葉があるように、上半身に力が溜まっていると常に緊張状態となり呼吸が浅くなり、それにより自分で気づかないレベルで常に酸欠状態に陥っているのです。
それにより、少しの緊張で手足が震え、声が上ずり、不安や緊張が増長されてしまいます。
まずは上半身に溜まった気を循環させ、下半身に気を充満させることが大事です。
私の気功整体では、まず気を下半身に充満させる施術を行い、深いリラックス感を体感してもらいます。
また、ご自分で出来る簡単なエクササイズを教えますので、普段から取り組むことにより身体が緊張状態になりにくくなります。
その後、その方が困っている症状にフォーカスし適切な気功治療をするこで、症状の改善に導いていきます。