自律神経 豆知識
自律神経失調症の治療には漢方薬も有効
人間にはさまざまな神経系統が存在しますが、その中でも自分ではコントロールできない自律神経系というものがあります。
この自律神経は、呼吸や食べ物の消化、体内の血液循環など、人間の生命活動を維持するために必要な臓器や器官を制御するためのものです。
寝ている間でも心臓が動き、肺による呼吸が行われているのは、この自律神経系の働きによります。
生きていくためには必要不可欠な自律神経ですが、この神経系統には、外部のストレスやホルモンバランスの乱れによってバランスを崩しやすいという特徴があります。
自律神経には、活動的な状態のときに活発になる交感神経と、リラックス状態のときに活発となる副交感神経という２種類の神経があり、これら２つの神経系のバランスによって日々の体調や精神状態が良好に維持されています。
しかし、ストレスなど外乱によって両者のバランスが崩れると、体のあちこちに不調が生じることがあります。
これが、自律神経失調症です。
自律神経失調症によって生じる症状は人によって異なりますが、主なものとしては、頭痛、めまい、耳鳴り、食欲不振や下痢、不眠などがあります。
自律神経失調症の治療法としては、根本原因を解消することが重要となります。ストレスによる発症なら、カウンセリングによってストレスを軽減し、同時に、抗不安薬などでストレスからくる不安感を抑えることが重要です。
なお、抗不安薬の中には副作用がきつい場合もあります。
そのような場合には、副作用のあまりない漢方薬を使うことも検討しましょう。抗不安薬と漢方薬とを併用することも１つの手です。
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